「転職活動の流れと期間が知りたいのにエージェントは求人しか送ってこん…3分で読めて驚くほど理解できる転職活動の流れ~基本の8項目~」

『転職したい!!』

でも初めての転職だと何をどうしていいのかわからないことばかり。転職活動と退職交渉を同時に行うのも大変そうだし、どのくらいの期間がかかるのかもわからない。やっぱり転職は諦めよう・・・と諦めてしまっていませんか?

今回は転職活動の流れを8つのセクションに分け、それにかかる期間、そしてその項目の注意事項について、株式会社Wanted代表取締役寺上貴明さんのお話をうかがっていきます。

これを最後まで読めば、転職初心者でも、効果的、効率的な転職活動ができるようになりますよ!

はじめに

まずは、転職活動を始める際の注意点からお伝えすると、

求人サイトを見て情報収集から始めると迷子になりますので、絶対に避けましょう!

転職エージェントに登録しても求人情報をどんどん送ってくるばかりです。現在勤めている会社にはいつから退職交渉をすればいいのかもよくわかるまま、情報に埋まっていきます。ですから情報収集より優先して取り組んでおかなければならないことがあるのです。

その手順がよくわかっておらず、とにかく今勤めている会社を早く辞めたいと、焦って決め手しまうと、実はイメージとまったく違う会社で、転職に後悔する結果になる可能性があります。逆に転職に時間がかかることを知らずに先に退職を決め、離職期間が長すぎたために転職しにくくなってしまうというケースもあるのです。こういった状態は絶対に避けてほしいです!

だからこそ、転職の手順、そこに費やされる期間を事前に知っておくことが大切なのです。私はみなさんに、自分自身をしっかりと見つめ直し、本当の自分に合った、自分のやりたい仕事に転職されることを応援させていただいております。

基本の8項目

初めての転職の場合、いろいろ戸惑いながら進んでいくので、8項目に2ヶ月以上かかるケースがほとんどです。ここで、転職エージェントを利用していくと、早い人だと2週間ほどで完了させることも可能です。ひとつひとつの項目を効率良く進めることができ、精度を高めていくことができますので、ぜひ転職エージェントを有効活用してください。

1・自己内省

<平均してかかる期間 1週間~1ヶ月

転職をする場合、まず最初に取り組んで欲しいのが、「自己内省」になります。自分を見つめ直す機会ですね。この自己内省(自己分析)のポイントは大きく分けて2つあります。

・「第三者軸」→自分が誰に対してどう関わっていきたいのか、どう貢献していきたいか

・「自分軸」→自分がどう成長していきたいか、どんな環境・待遇で働きたいか

この2つの観点で自分を振り返ることを自己内省と呼んでいます。こうしてどんな仕事がしたいのかが見えてくるのです。ここを明確にせずに求人サイトの募集を見ていても、ただ時間だけが過ぎてしまったり、納得のいく転職先が見つけられません。

注意点】 初めての場合は、自己内省を自分ひとりで行うのが難しいので、効率良く進めていくためにも転職エージェントを利用していきましょう。

2・職務経歴書作成(自己の棚卸)

<平均してかかる期間 1週間~1ヶ月

職務経歴書の作成は、1の自己内省とセットで取り組んでいくのがいいですね。

「誰にどう関わっていきたいのか」という点と、「どんな環境で働きたいのか」という点と併せて自分の棚卸を行うことで「自分は何ができるのか」がはっきりします。「自分はこんなことをやってきたからこんな人に貢献したい」、「こんな経験からこうなりたい」という点も明確になっていきます。

注意点】 職務経歴書作成の書き方によって書類選考通過率が大きく変わりますこれまでやってきたことと、実績だけでは人事には刺さりません。大事なポイントは、与えられた業務に対して、自分がどんな考えでどう頑張ったかを記載することです。ここについては、「STARの法則」の手順で職務経歴書を作成するととても効果的です。

・詳しくは「STARの法則」の内容をご覧ください。また、ご相談いただければフォーマットについてもわかりやすく推奨しているものをご紹介いたします。

3・情報収集

<平均してかかる期間 2週間~1ヶ月

情報収集は言ったらキリがないです。ですので、1の自己内省と2の職務経歴書の作成が『7割』くらいできてきたら情報収集を始めていきます。そうすることで、自己内省と自己の棚卸の内容を加味し、自分にマッチした求人を探すことができるようになります。

求人サイトだけでは情報収集は足りません。求人広告を出さずにエージェントだけにお願いしている企業などがあるからです。それでも網羅できるのは、『全体の求人の50%』なのです。

残りの50%の求人を見つけるには、ネットで直接検索してください。例えば、「アパレル企業・広島・求人」などのキーワードを入力すると、求人広告には掲載されていないものも見つけることができますよ。特に大手では企業のホームページだけでしか求人を掲載していないケースも多々あります。求人サイトだけで探すのは時間の無駄になります。

注意点】 情報収集から転職活動を始めてしまうと、自分の中に物差しがないので、何が正しい情報なのか判断しにくくなります。こうなると、ただ「面白そう」という基準で転職先を選びがちです。中途採用については求人側からするとこういった人材は求めていません。特に転職初心者は、この情報収集から転職活動を始める傾向が強いので注意が必要です。

・「転職エージェントの使い方」、「求人サイトの使い方」、「求人情報収集について」の詳細はこちらの内容をご覧ください。転職エージェントを利用していくと、早い人だと2週間で情報収集を完了させることも可能です。

4・求人エントリー

<平均してかかる期間 1週間~2週間

情報収集が終わってこの会社に自分が応募しようという気持ちになった場合、そこから1週間~2週間以内に求人エントリーをしてください。

注意点】 1週間から2週間以内に求人エントリーする2つの理由

・中途の求人は生ものです。採用が決まると募集が終了してしまいます。早者勝ちです。

・20社くらい選定して、同じタイミングで始めないと、企業によって選考のスピードが違うにしても、合格が出る時期をそろいません。そうなると内定が出たのに待ってもらえなかったり、他の企業も面接を受けてみたかったのに・・・となってしまいます。

5・面接対策から面接実施

<平均してかかる期間 1週間~1ヶ月

中途の面接は平均2.5回実施されます。日程の調整、実際の面接、面接結果、次の面接の日程調整が必要になりますので、面接1回あたり10日から2週間ほどの期間を見込んでください。1回の面接で内定が決まる会社もありますが、最終面接まで4回実施される会社だと1.5ヶ月以上かかる場合もあります。

面接対策については自分ひとりでは行わず、転職エージェントに依頼して、3回は面接練習をしてください。こちらの面接練習は、Web面接になりますので、時間的な都合はつけやすいです。本番も多くの会社がWeb面接なので、実践の雰囲気にも慣れることができます。しゃべるのが得意な人は1回の練習でも構いませんが、とても大切な項目ですので繰り返し練習し、しっかり時間をかけてほしい項目になります。

注意点】 職務経歴書をSTARの法則に従ってしっかり作成しておくと、面接対策はかなりスムーズに進めることができますよ! 1の自己内省と2の自己の棚卸とリンクさせて、なぜ今転職活動をしているのかという軸をはっきりとさせておくことがポイントです。

・面接対策についての詳細はこちらの内容をご覧ください。

6・内定~オファー面談

<平均してかかる期間 1週間~10日間

内定が決まると雇用条件の確認をするオファー面談があります。期間としては1週間から10日ほどです。

注意点】 中にはオファー面談をしてくれない会社もあります。「なければ時間短縮になるからいいか」ではなく、必ずこちらからオファー面談を依頼するようにしてください。

7・退職交渉

<平均してかかる期間 当月の残り日数+1ヶ月

内定が決まってから退職交渉をした方がいいケースもあれば、ある程度逆算して退職交渉を始めておいた方がいいケースもあります。引き留めで退職まで3ヶ月かかる会社もありますので、社内で情報を集めて、実際に退職した人がどのくらいの期間がかかっていたのか調べておくのがいいでしょう。長期間かかることが予想される場合は、3の情報収集や4の求人エントリーのタイミングから同時進行で始めておく必要があります。

注意点】 社内規定で退職は引継ぎなどで1ヶ月かかります。また、有給の消化なども含めると1.5ヶ月くらいかかるのが一般的です。

8・入社準備

<平均してかかる期間 ほとんどかかりません

次の職場にすぐに対応できるよう、知識やスキルを再確認するなどして備えましょう。健康診断など入社前に決められた項目を済ませておく必要もあります。

まとめ

転職初心者の場合、3の情報収集や5の面接対策に最も多くの時間を費やすことになるように思えますが、実は、1の自己内省と2の職務経歴作成に一番時間がかかりますし、最も重要です。この1と2がしっかりできていたら、3の情報収集は絞り込めるのでかなり楽になります。軸ができあがっていて、「だから私はこの会社に入社したいんだ」というのが明確なので、面接練習も取り組みやすくなります。

転職活動を効果的に、また効率的に進めていくためには、1の自己内省と2の職務経歴作成から始めること、そしてここをいかに充実させていけるのかが重要です。経験豊富な転職エージェントの協力を受けながら、ぜひ心から転職して良かったと思える会社を見つけ出し、内定を掴み取ってください!