「転職の面接対策で絶対にしてはいけない事は想定質問の情報を集めて模範解答を用意する事!!勝てる面接対策は絶対にこれ!!!平均内定率4倍の面接対策とは」

『転職を成功させるためには、面接対策だ!』

そう思って、ネット上を検索しまくり、面接の際の質問の情報を集め、その模範解答を作成して暗記するという人を多く見かけますが、これは絶対にダメなやり方です。

確かに面接は自分をアピールする重要な機会ではありますが、その対策を間違えると、採用の可能性は大幅に低下してしまいます。実はそんな間違った対策をしてしまっている人が多いのが現状です。せっかく書類選考を通過して、入社までもう一歩のところまで来ていて、これはとてももったいないです。

ということで、今回は「本当にやるべき面接対策」について詳しくお伝えしていきます。ぜひこちらの内容を確認してから、面接内容を始めてください。

はじめに

「面接時に聞かれること」や「面接想定質問」を事前に調べ、その答えを用意し覚えて面接に臨むとどのようなデメリットがあるのでしょうか? その理由は大きくふたつあります。

  • 覚えていくと、それを忘れたときにパニックに陥ってしまう可能性がある。
  • 覚えた内容を話そうとし過ぎて質問された項目以上のことまで話して、面接官の質問の意図とずれていってしまう可能性。

例)面接官「今の職務内容を教えてください」

 Aさん「●●という会社で、●●のような営業をしており、大切にしていることは●●です。私は●●が強みだと思っています」

このような過剰なコミュニケーションは、相手への印象は良くないです。

では、どのような面接対策を行っていけばいいのでしょうか?

面接対策

企業とはなんぞやをしっかり理解しておくこと

面接対策を行うより先に、前提として「企業とはなんぞや」という点を明確にしておきましょう。

こちらは「自己内省」についての記事で詳しくお伝えしていますのでご確認ください。

改めてお伝えすると、企業とは「何かを成し遂げようとする集合体」です。例えば、「採用に困っている企業に対して、支援をしていきたい」、「フリーターが正社員になれるような、キャリアの支援をしていきたい」といったひとつの思いの下に集まった集合体が企業なのです。そしてその目標に向かっての行動規範があります。まずはこの点を理解してください。

その上で面接対策を考えてみると、想定質問の答えを用意するのではなく、誰が聞いてもその企業に入社することに納得するような「思い」を明確にしていくことに時間を割いて準備していくべきです。そのポイントは3つありますので、順次ご紹介していきましょう。

ポイント1・転職理由

まず考えていきたいのは、「転職理由」です。「転職するのが今じゃなければいけない理由」になります。

転職理由の中には、「自分軸」と「第三者軸」があります。「今回の転職を通じて、自分自身が誰に対して、どんな価値提供をしたいのか」、「それはなぜか」という第三者軸と、「自分が今回の転職を通して、どんな人材になっていきたいか」、「どんな風に成長していきたいか」という自分軸です。

転職を希望しているということは今勤めている会社を辞めるわけです。転職先の会社としては、やはりさっさと辞めていくような人材は好ましくありません。そんな中で、「人間関係が微妙で・・・」とか、「もっと残業が少ない環境で働きたくて・・・」、「なんとなくその業界に興味があって・・・」のような、なんとなくで転職を考えている人は内定が決まりません。

注意点としては、このように転職理由が前職の退職理由になっているケースです。「人間関係」、「給与面」、「休み面」、「自分がやりたかった仕事じゃなくて」といった、退職理由を転職理由を述べた瞬間に不合格です。実際に転職希望者に面接練習を行い、そこで転職理由を質問すると8割の人が退職理由を答えていました。

企業側が安心して内定を決めるためには、「誰に対してどんな価値提供をしたいから転職しようと思っているんです」、「それを通して自分はこんな人材になりたいと思っているから、今転職しないといけないんです」、「なぜ今かというと、今後のキャリアプランを考えたときにこういう計算になるからです」という転職理由が明確になっている必要があります。そうすれば企業側も「この人はだから今、転職活動しているんだな」と納得し、「この人はうちの会社に入ってくれたら頑張ってくれそうだな」と期待してくれるのです。

ポイント2・自分自身を振り返って棚卸しすること

「どんなことを質問されるのかなー」、「上手く答えられなかったらどうしよう」というような消極的なことを考えている時間があるのであれば、必死に自分の棚卸しをしてください。この棚卸しが面接対策で最も重要です。転職活動において自分という商品を売り込むときに、棚卸しできていないのは、取り扱い説明書のない商品を必死に売ろうとしていることと同義です。それを買ってくれるということはまずないでしょう。

「なぜそのとき壁を乗り越えられたのか」、「なぜそのとき成果を出せたのか」、「どんな思いでそれを実行したのか」、「どんな工夫をしたのか」、「それを通して何を学びましたか」、「学生時代に苦労したことは何ですか」という質問に対し、「一生懸命頑張りました」とか、「それが私という人間だからです」というように自分とはなんぞやということを明確に答えられない人は企業側としては必要ありません。企業側が欲している人材は、自分の長所も短所も理解していて、業務を任せても自分で課題を見つけて考えて行動できる人です。

ポイント3・この会社に入社しなければいけない理由

そして、1番目の「転職理由」、2番目の「自分の棚卸し」を踏まえた上で、「この会社に入社しなければいけない理由を明確にすること」です。

会社には「こうやって頑張っていこう」という目標に向けた行動規範・自分軸と、「社会にこう貢献していきたい」という第三者軸があります。理想的なのは、今転職を考えているあなたの自分軸と第三者軸が、希望する会社の自分軸・第三者軸とマッチングすることです。企業側もここに注目しており、マッチしている人材を欲しがっています。

例えば、アニメのワンピースで、船長のルフィーが「海賊王を目指す」と言っているのに、「俺は海賊王なんてどうでもいいから、町を荒らし回って暴力の限りを尽くしたい」という人が麦わらの一味に入れるわけがありません。「俺は世界一の剣豪を目指して、海賊王になる手助けをする」というようにマッチした人が仲間に加わっていくことになります。

私の場合では、「転職で失敗しない人を増やしたい」、「企業が採用を通して企業成長できるようなことに貢献したい」という企業理念があり、同じような思いを持って人材業界を選択している人に来て欲しいです。このように自分と会社の第三者軸が繋がっているのかどうかが大切です。

なおかつ、「自分はこうなりたい」という点が、その会社じゃなければいけない理由に繋がっていて、それが誰にどんなときに聞かれても答えられるようにブラッシュアップできていたら、まず落ちません。そのため、行きたいなと思っている会社のことについてはよく知っておく必要があるでしょう。競合と比較できるまでは調べておいてください。

例えば人材業界を希望していて、面接官から「マイナビじゃなくてなぜうち(リクルート)受けているの?」と聞かれて、「わからないです」となってしまったら、この企業じゃなくてもいいという話になってしまいます。売上や従業員数や創業何年だといった項目については知らなくてもいいですが、「その会社だから何が実現できるのか」、「この会社にはこういった特徴があり、別の会社にはその特徴がないから」という点は理解しておきましょう。

3つのポイントが明確になると、「こういう経験をしてきて、社会にこう貢献していきたい、そのために自分もこう成長したい、そのためにも御社じゃなければいけないんです」という合格の可能性がとても高い状態なります。

面接のマインドとテクニック

ネガティブな気持ちは必要ない

マインドとして、「質問に答えられなかったらどうしよう」、「言葉遣い間違えたらどうしよう」。「相手に失礼があったらどうしよう」といった点に悩んでいるのは、本気でこの会社に入りたいという思いが固まっていなからです。だからそういったネガティブな面にフォーカスオンされてしまうのです。悩んでいる暇があったら、3つのポイントを考え尽くしてください。自分だけではなかなか難しいのであれば、エージェントを利用するのは大事です。

面接のテクニック

面談の際のテクニックは大きく分けて3つあります。こちらはまた別の記事で詳しくご紹介しますので、そちらをご覧ください。3つのポイントは、「自己紹介」、「逆質問」、「話し方」です。

自己紹介だけは事前に作っておいた方がいいです。こちらは用意していないと面白くないです。練習した通りに自己紹介ができるとお互いに気持ちがいいです。面接官も「この人いいぞ」、「話聞こうかな」となりますし、自分も「用意してきた通りにできた。あとはぶつけるだけ」とスムーズに進めます。ダラダラ長い自己紹介はNGです。20~30秒が目安になります。

逆質問では、自分がこの会社で働いている姿を面接官にイメージさせる質問です。「御社にご入社の機会をいただけた際に、1日の営業のスケジュールはどのようになっているか、教えていただいてもよろしかったですか?」といった感じです。ちなみに待遇面の質問はNGです。待遇面については合格してから聞くようにしてください。また、話し方のコツは「まず結論から述べること」です。

面接のテクニックについての詳細はこちらの記事をご確認ください。

まとめ

身だしなみや笑顔などの最低限のマナーは当然ですが、話す内容は新卒の面接とはまったく異なるので、今回の記事を参考にしていただいて、エージェントも有効活用しながら、3つのポイントをしっかり準備をしてください。そして熱い思いを真剣に、真摯に、本音であいてわかりやすく伝えましょう。これで面接は突破できますよ!